- 災害時にも安心な家づくりにしたい
- デザインや暮らしやすさにこだわりたい
- 防災対策をしながら家づくりを楽しみたい
自然災害に備えて防災対策が重要なことはわかっているけど、具体的に何をすればいいのかわからない
防災設備を導入するのって費用がかかるから悩む
さまざまな自然災害に備えて、普段からの防災対策が重要だといわれています。
わかっていても「食料の備蓄」や「家具家電の転倒防止対策」など、自然災害に備えた防災対策って後回しになりがちですよね。
とくに注文住宅ではデザインや間取りなど「日常」の暮らしの豊かさをイメージしながら家づくりをすることがほとんどで、
災害時などの「非日常」をイメージしながら家づくりをすることはなかなかないと思います。
わたしも、防災に関しては暮らしてから備えるものだと考えていました。
そこでこの記事で解説するのが
「備えない防災 フェーズフリー住宅」です。
フェーズフリー住宅では、「日常」の暮らしやすさの工夫が「非日常」での暮らしやすさの助けになる。
そういったコンセプトのもとで家づくりをしていくことが重要だと考えられています。
この記事では、フェーズフリー住宅の魅力について解説をしていきます。
この記事を読むと、フェーズフリー住宅の魅力と特徴について詳しく知ることができます。
フェーズフリー住宅では特別に難しい設計や設備・アイデアは必要なく、
「日常」も「非日常」も快適に暮らせる住まいを目指すことで、
自然と防災対策のとれた家づくりにすることができます。
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フェーズフリー住宅とは 日常も非日常も安心で快適な住まい
防災設備のつまった「防災住宅」ではなく、設計デザインの工夫により日常と非日常のどちらのシーンでも安心で快適な暮らしをおくることのできる住まい。
地震大国といわれる日本において、これからマイホームを建てる方にとって災害対策は不可欠です。
しかし、大きな災害が報じられた直後では防災への意識が高まるのですが、
日常的にそういった災害時に備えて行動するのはなかなか難しいですよね。
そこで考えられたのが、日常と非日常を切り分けるのではなく
「どちらのシーンでも役立つ工夫がされた住宅設計をする」
というのがフェーズ(段階)フリー住宅の考え方です。
災害時への備えをつねに意識し続けなくても、普段の生活の工夫が災害時での助けになる。
そんな家づくりをしていくことがフェーズフリー住宅のポイントです。
フェーズフリー住宅と災害対応サイクル
災害対応サイクルについて考えることで、日常の暮らしやすさから災害時にも役立つ家づくりにすることができます。
災害対応サイクルは平常時から以下の5つのステップで分けられます。
①災害予知・早期警報
気候の変化などにより危険を察知する。
②災害発生
突発的な災害により甚大な被害が発生する。
③被害評価
正しく緊急時の対応をするために被害の程度を把握する。
④災害対応
避難や救命救助など、二次災害の防止。
⑤復旧(被災時の生活)
住宅や地域が復旧して、平常時に戻るまでの期間。
災害対応サイクルに沿った家づくりの5つの要素
災害対応サイクルに沿って家づくりをすることで、フェーズフリー住宅に近づけることができます。
ここからは災害対応サイクルに沿った5つの要素を取り入れた家づくりのポイントについて解説をしていきます。
- 開放感のある住まい
- 邪魔のない住まい
- 健康状態が見える住まい
- 回遊性がある住まい
- アウトドアを取り入れた住まい
①開放感のある住まい
平常時の暮らしやすさ
- 視界が開かれた大きな窓
- 自然を感じられる窓の位置
視界が開かれた大きな窓や間取りを工夫することで、季節や天気の移り変わりを感じられ自然に親しんで暮らすことができます。
災害予知・早期警報
- 気候の変化に気づきやすい
- 屋外の危険をいち早く察知できる
外の様子が見えることで、「いつもと違う?」といった危険に気づきやすくなります。
②邪魔のない住まい
平常時の暮らしやすさ
- 生活動線上に収納をつくる
- 造作棚を設ける
- 集約収納(パントリー)を設ける
住まいと収納をセットで計画することで効率的に整理整頓できる家づくりができます。
災害発生
- 造り付けの棚を設けることで、家具家電の転倒を防ぐことができる
- パントリーがあることで、食料の保管場所を確保できる
邪魔のない住まいは、危険から安全に非難する動線を確保することができます。
③健康状態が見える住まい
平常時の暮らしやすさ
- 見やすい位置に床下点検口をつける
- 天井裏や配管などの痛み具合を確認しやすいつくりにする
メンテナンスのしやすい住まいにすることで、家の寿命を延ばすことにつながります。
被害評価
- ライフラインの状態の把握がしやすい
- 復旧にむけてスムーズな修理対応ができる
家の健康状態が見えることで、住まいの被害状況を把握しやすくなります。
④回遊性がある住まい
平常時の暮らしやすさ
- 行き止まりのない動線で効率的に家事をおこなうことができる
- 家族とのコミュニケーションがとりやすい
- 室内の空気が淀みにくい
回遊できる間取りにすることで、家事がしやすく、家族と触れ合う機会も増やすことができます。
災害対応
- 避難・救助がしやすくなる
- 火災時の煙の充満を抑えられる
回遊性があることで、避難経路の確保がしやすくなります。
迅速な救助・救出につながります。
⑤アウトドアを取り入れた住まい
平常時の暮らしやすさ
- 家庭菜園やガーデニングが楽しめる
- ランタンやコンロを使うなど、家族でアウトドアライフを楽しめる
アウトドアライフを取り入れることで、家族とのコミュニケーションが増えて、より豊かな生活をおくることができます。
復旧(被災時の生活)
- ライフラインが止まっても生活の質を保てる
- 貯水タンクやコンロなどを使って食事ができる
普段からアウトドアに慣れ親しんでおくことで、災害時にも自立した暮らしを維持することができます。
オススメ! 簡単にできるフェーズフリーな家づくりのアイデア
フェーズフリー住宅についてはなんとなく理解できたけれど、実際に家づくりにはどうやって活かしていけばいいの?
フェーズフリー住宅には特別に難しい設計やアイデアを必要としているわけではありません。
ライフスタイルにあわせた「間取り」や「家事動線」、住宅の「断熱気密性能」など暮らしやすさを求めて考えられた住宅は自然とフェーズフリーな住宅になります。
ここからは誰でも簡単に取り入れられるフェーズフリーな家づくりのアイデアについてご紹介をしていきます。
回遊できる間取り
行き止まりがなく、キッチンや隣接する部屋を回遊できる間取りがオススメです。
回遊できることで、効率的な家事動線にすることができます。
またオープンなキッチンにすることで、リビングを見渡せるようになり、家族とのコミュニケーションの機会も増えます。
回遊できる間取りは廊下やドアが少なく、避難経路の確保に最適です。
家族との距離が近いことは災害時の安心感にもつながりますよね。
間取りを工夫するだけでもフェーズフリーな家づくりになるよ。
関連記事>>>【注文住宅】失敗しない家事ラク動線の間取りづくりのポイント7選を徹底解説
パントリー
食料品や日用品をストックしておくのに、パントリーはとても有効です。
パントリーにしっかりと収納量を確保することで、リビングやキッチンまわりが片付きやすくなります。
また、パントリーに収納が集まることで、家族みんながものの位置を把握できることもメリットです。
非常用品がどこにあるのか明確だと、災害時にも慌てずに行動できるよね。
造り付けの棚
住宅の建築時に、間取りに合わせて設置する造作棚もオススメです。
造作棚を用いることで、「家具のサイズがあわない」や「収納家具の購入費用がかかる」といった悩みを解決できます。
造り付けの棚は、災害時に棚が転倒する危険性がないため、怪我や避難経路をふさいでしまうリスクを避けることにもなります。
家具の転倒防止策が不要になるので、まさに「備えない防災」ですよね。
まとめ:フェーズフリー住宅は楽しみながら家づくりできることが魅力
この記事では「備えない防災 フェーズフリー住宅」について解説をしてきました。
家づくりではデザインや性能だけでなく、災害への備えも重要です。
しかし防災面に重点を置いた家づくりでは楽しめずに息が詰まりますよね。
「日常」も「非日常」も快適に暮らせる住まいにすることがフェーズフリー住宅の考え方です。
そのためには、こちらの災害対応サイクルに沿った家づくりをすることが重要です。
- 開放感のある住まい
- 邪魔のない住まい
- 健康状態が見える住まい
- 回遊性がある住まい
- アウトドアを取り入れた住まい
これらを意識することで、特別な設備を必要とせずとも防災対策のとれた家づくりにすることができます。
これから住まう新しい住宅での生活を想像して、楽しみながら家づくりをする。
家族の暮らしやすさを第一に考えて、快適な住まいを目指しながら自然と防災対策もできる家づくり。
それこそがフェーズフリー住宅の魅力です。
一生に一度のマイホーム。楽しんで家づくりしないともったいない!!
ぜひあなたの家づくりにフェーズフリーの考え方を取り入れて、たくさん悩んで、でも楽しんで、満足のいく家づくりにしてください。
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ですが、選んだ住宅会社によってはイメージ通りの住宅が建てられない場合があります。
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