- 提案された仕様でいいのか不安
- SNSで人気の間取りや仕様って実際どうなの?
- おしゃれな家にしたいけど、しっかりと質も担保したい
注文住宅は基本的に自由設計なので、間取りや設備を自由に選べるのが特徴です。
ですが、注文住宅では決めることがたくさんあり、お客様だけですべてを判断するのは大変ですよね。
そのため、ハウスメーカー側もお客様が選びやすいように、いくつかの選択肢を提案してくれたり、とくに指定がなければハウスメーカー側で指示する標準仕様などがあります。
ハウスメーカーから間取りや設備を提案することで、お客様は迷わずに家づくりを進められます。
一方ハウスメーカー側のメリットは、打ち合わせをスムーズに進めて、効率よく業務の進行ができること。
しかし、オススメだからと提案された設備・仕様が必ずしもあなたにとっての最適とは限りません。
その場では魅力的な設備・仕様に思えても、「のちのち後悔した」というケースも非常に多いです。
なぜなら、人気だからと提案される設備も、ライフスタイルによって快適かどうかは違ってくるからです。
この記事では、ハウスメーカーから提案されがちな仕様7選について解説をしていきます。
ハウスメーカーから提案されがちな仕様7選はこちら。
この記事を読むと、ハウスメーカーから提案されがちな仕様の注意点について詳しく知ることができます。
大切なことは、提案されたものの必要性を判断できる知識をつけることです。
ハウスメーカー任せにせず、自分で判断できる施主力をつけましょう!!
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①小上がりスペース
モデルルームや住宅情報誌などで目にすることも多い小上がりスペース。
実際に採用したものの「じつは後悔している」という方もいます。
- 空間をオシャレに見せられる
- 腰掛けたり、寝転んだりできる
- 小上がり下に収納を設けることができる
などの理由で小上がりスペースを提案されることがあります。
小上がりスペースを作ることで「注文住宅らしさ」も感じられて魅力的ですよね。
事前に完成後の生活をイメージして、ご自身のライフスタイルに合わせて採用するか検討しましょう。
小上がりスペースのデメリット
- 空間に圧迫感がでる
- つまづく恐れがある
- 高さがあると転落の恐れがある
空間に圧迫感がでる
小上がりスペースを設けることでリビング全体が狭く感じてしまい、空間に圧迫感が生じます。
対策として、小上がりの高さを低くすることがあげられます。
ただし、調整する高さによっては小上がり下に収納スペースを確保できないので注意が必要です。
つまづく恐れがある
空間を広く見せるために、小上がりスペースの高さを低く設置した場合にも注意が必要です。
低すぎる段差はつまづきの恐れがあり、転倒して怪我をする可能性もあります。
普段から注意していても、ふとした時につまづく恐れがあります。
高さがあると転落の恐れがある
小さなお子さんがいるご家庭の場合は、お子さんの転落にも注意が必要です。
高さのある小上がりスペースは、腰を掛けたり小上がり下に収納を設けたりできるなどのメリットがあります。
一方で、高さがあることで、お子さんの落下の危険性も高まります。
安心できる暮らしも考えながら小上がりの高さを調整しましょう。
収納を増やしたい目的であれば、別の場所にしっかりと計画をして設計することも検討しましょう。
小上がりスペースのメリット
- 高さによっては収納を併設できる
- 腰掛けたり寝転んだりできる
高さによっては収納を併設できる
高さのある小上がりにすることで、小上がりの下に収納スペースを併設できます。
腰掛けたり寝転んだりできる
小上がりがあると、ふとリビングで腰掛けるのに便利です。
お子さんの昼寝などにも、小上がりがあるとゴロンと横になれるのはいいですよね。
②隠ぺい配管
画像引用元:エアコンサポートセンター
エアコンの配管を壁の内部に通して外から配管が見えないようにする配管方法です。
通常の配管ではエアコンを設置できない部屋や、室外機までの距離が長くなってしまうなどの場合に隠ぺい配管を用いる場合があります。
隠ぺい配管にすることで
「外壁にエアコンの配管が出ないのでスタイリッシュな外観になりますよ」
とオススメをされることがあります。
しかし隠ぺい配管には注意点も多く、基本的に隠ぺい配管はオススメしません。
間取りの設計段階から室外機の位置も考慮して、隠ぺい配管をしなくても外観を損ねない家づくりを心掛けましょう。
隠ぺい配管のデメリット
- 結露が発生して柱が腐る
- カビが発生して健康被害につながる
- エアコンの設置費用、交換費用がかかる
結露が発生して柱が腐る
隠ぺい配管は配管を壁内に通すことにより、壁内結露のリスクが高まります。
カビが発生して健康被害につながる
隠ぺい配管は配管内の通気性が悪いため、配管内にカビが発生するリスクが高まります。
エアコンの設置費用、交換費用がかかる
隠ぺい配管は壁内に配管を通すための工事が必要となり、通常の設置工事よりも費用がかかります。
隠ぺい配管のメリット
- 室外機の位置を調整できる
- 外観をスタイリッシュにできる
室外機の位置を調整できる
室外機はエアコンの取付位置によって、屋外のある程度決まった位置に設置することになります。
そのため、間取りによっては外観を損ねる位置に室外機を設置しなくてはならない場合があります。
隠ぺい配管にすることで、室外機の位置を調整することができます。
外観をスタイリッシュにできる
外壁に沿って配管を取付ける通常の施工とは違い、隠ぺい配管では外壁に配管がでないのが特徴です。
家づくりは「外からの見え方」も意識しながら進めよう。
③軒ゼロ屋根
デザイン住宅や、スタイリッシュな住宅を得意とする工務店などでよく見かけるのが「軒ゼロ屋根」の住宅です。
軒ゼロ屋根は、施工費用も抑えられてスタイリッシュな外観になることからオススメされやすく人気も高いです。
しかし軒ゼロ屋根の住宅にも、採用する前に知っておきたい注意点があります。
軒ゼロ屋根のデメリット
- 日差しが入りすぎる
- 雨による外壁の劣化が早い
- 室外機や給湯器が傷みやすい
- 浸水のリスクがある
日差しが入りすぎる
軒ゼロ屋根には日光を遮る庇(ひさし)がありません。
そのため、室内に日光が入りすぎてしまい室内温度の上昇につながります。
また、夏場のエアコンの効率も悪くなり光熱費が高くなる原因となります。
雨による外壁の劣化が早い
軒には雨から外壁を守ってくれる役割があります。
軒がないと外壁が雨にさらされてしまい、外壁の劣化を早めてしまうリスクがあります。
また、屋根と外壁の取り合いの部分からの雨漏りのリスクも高まります。
軒ゼロの屋根は、せっかく選んだお気に入りの外壁の劣化を早めてしまいます。
室外機や給湯器が傷みやすい
室外機や給湯器といった機器は基本的に屋外に設置します。
軒がないことで、これらの機器が雨風や日光にさらされてしまい、機器の劣化を早めてしまう恐れがあります。
浸水のリスクがある
軒ゼロ屋根の住宅は窓枠からの浸水のリスクが高まります。
軒ゼロ屋根のメリット
- 建築費用が抑えられる
- デザイン性が高い
建築費用が抑えられる
一般的に軒を出すほど建築費用は高くなります。
軒ゼロ屋根にすることで建築費用を抑えることができます。
デザイン性が高い
デザイン性の高い住宅は目を惹きますし憧れますよね。
オシャレな外観にも惹かれますが、住宅の性能面も重視して家づくりをしましょう。
④アルミ樹脂複合サッシ
一般的に標準仕様としてオススメされることが多いのが「アルミ樹脂複合サッシ」です。
アルミ樹脂複合サッシは「オール樹脂サッシ」に比べて価格が安く建築コストを抑えられるメリットがあります。
一方で、オール樹脂サッシと比べて断熱性能が劣るデメリットがあります。
住宅の断熱性能が劣ると、冷暖房効率が悪くなり光熱費も高くなります。
窓選びの詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。
関連記事>>>【失敗しない】注文住宅で選ぶべき窓の種類と特徴を解説
⑤引き違い窓
とくに窓の形状についての指定をしない場合に、引き違い窓を提案される場合があります。
引き違い窓は価格が安く、窓の開閉がしやすいのが特徴です。
また、昔から窓といえば引き違い窓を連想する方が非常に多いため、打ち合わせをスムーズに進めるためにも、まずは引き違い窓を提案してくるハウスメーカーも多いです。
しかし、馴染みのある引き違い窓は似たり寄ったりな外観になりやすく、視線をさえぎるためのカーテンの設置費用もかかります。
- 気密性能が落ちる
- 普通の家に見える
- カーテンの設置費用がかかる
- 価格が安い
- 窓の開閉がしやすい
関連記事>>>【失敗しない】注文住宅で選ぶべき窓の種類と特徴を解説
⑥第3種換気
住宅の換気システムには以下の3種類があります。
- 第1種換気
- 第2種換気
- 第3種換気
一般的な住宅では「第1種換気」か「第3種換気」を導入することがほとんどです。
その中でも、導入費用が安くハウスメーカーのから提案されることが多い換気システムが「第3種換気」です。
外気を自然に給気して、機械を使って排気をおこなう換気システムです。
第3種換気のデメリット
- 外気をそのまま給気する
- 冷暖房効率が低下する
外気をそのまま給気する
第3種換気は外からの空気をそのまま取り込み、機械的に排気する仕組みになっています。
そのため室内に冷気が入りやすく、室内が寒く感じやすくなります。
冷暖房効率が低下する
第3種換気は外気をそのまま給気するため、冷暖房効率を下げてしまい光熱費が高くなる可能性があります。
第3種換気のメリット
- 導入費用が安い
- メンテナンス費用が安い
導入費用が安い
第3種換気は第1種換気に比べて導入費用は安くおさえることができます。
メンテナンス費用が安い
第3種換気は導入費用が安いうえに、メンテナンス費用がほとんどかからない設備です。
住宅には様々なランニングコストがかかります。
メンテナンス費用がかからないのは家計にとっては非常に助かるポイントですね。
最近では住宅の性能が高まって、高気密高断熱の住宅が一般的になってきています。
より良い住まい環境にするためにも正しい換気システムの導入が必要になります。
換気システムについての詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。
⑦ダウンライト
照明計画も注文住宅において重要なポイントの1つです。
提案された照明計画のまま契約をしてしまい、「住み始めてから後悔してしまった」とならないように照明を選ぶ際の注意点につて理解しておきましょう。
- そもそも施主は照明のプロではない
- 住宅の営業マンも照明のプロではない
- 照明は間取り以上にイメージしづらい
打ち合わせでは、間取りの提案とあわせて照明の配置もある程度決めてくれます。
当初ハウスメーカーからの提案では、「明るさ」を重視してダウンライトを多めに配置されることがあります。
しかしダウンライトの多用は、天井が穴だらけになってしまい見た目がよくありませんよね。
また、ダウンライトは下から見上げると思ったよりも眩しく感じてしまいます。
リビングで寝転んだ際などに眩しさが気になってしまってはゆっくりとくつろげないですよね。
- ダウンライトを多用しすぎない
- 適度に間接照明をいれる
- 明るすぎるよりも空間に陰影をつける
- 照明のプロに依頼する
- 照明のシミュレーションをしてもらう
照明は間取り以上にイメージがしづらいため、失敗もしやすいポイントです。
設計士の方ともよく確認をしながら照明計画を進めていきましょう。
まとめ
この記事では、ハウスメーカーに提案されがちな仕様7選について解説をしてきました。
- 小上がりスペース
- 隠ぺい配管
- 軒ゼロ屋根
- アルミ樹脂複合サッシ
- 引き違い窓
- 第3種換気
- ダウンライト
注文住宅では、提案されたものをそのまま取り入れてしまい、後悔してしまう方も多いです。
ハウスメーカーとしてもスムーズに話をまとめるために「みなさんこうしています」と提案をしてくれることが多くあります。
後悔のない家づくりをするためには、わたしたち施主も家づくりの知識を深めること。
必要なものを選択できる知識をつけることで、あなたのライフスタイルにあわせた快適な住まいづくりができます。
たくさんの事例を参考にして「施主力」を高めて家づくりにのぞみましょう。
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家づくりを始めて、建てたい家のイメージが決まったら、いざ住宅会社選び。
ですが、選んだ住宅会社によってはイメージ通りの住宅が建てられない場合があります。
せっかくのマイホーム、できることなら要望を叶えてくれる住宅会社にお願いしたいですよね。
ライフルホームズ住まいの窓口では、家づくりの要望をお伺いして、あなたと相性のいい住宅会社を中立な立場で紹介してくれます。
さらに、初心者ならみんな不安になる、家づくりの「進め方」や「お金の話」もすべて無料でサポートしてくれます。
▼住まいの窓口はこんな人にオススメ▼
- 要望に合ったハウスメーカーや工務店を探したい
- 提案力のある営業マンに担当してほしい
- 家づくりは分からないことだらけで不安
- 効率よく家づくりを進めたい
家づくりは分からないことだらけ。
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