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【知らないと損】ルーフィングが肝心?! オススメの屋根材と選び方について徹底解説

この記事はこんな方にオススメ
  • 家づくりで後悔したくない
  • 住宅の性能にこだわりたい
  • コスパのいい家を目指したい

注文住宅の屋根選び、何を重視してどんな屋根にすればいいのか悩んでいませんか?

ネットや雑誌で住宅情報を調べると、たくさんの魅力的な屋根の住宅が紹介されていますよね。

「こんな形の屋根にしたい」と屋根選びの参考にする方も多いでしょう。

注文住宅において屋根選びは、住宅の「外観」だけでなく、「性能」を大きく左右する重要なポイントの1つです。

選ぶ形や素材によって、雨漏りのリスクが高まり住宅の性能を落としてしまう場合もあります。

皆さんが屋根選びで後悔しないためにも、この記事では以下の3点について徹底解説していきます。

  1. ルーフィング(防水シート)の種類と重要性
  2. 屋根材の種類と特徴
  3. 屋根の形の種類と特徴

この記事を読むと、屋根選びにおいてのルーフィングの重要性選ぶべき屋根の形状について詳しく知ることができます。

結論は

  • 下地は改質アスファルトルーフィング以上を選ぶ
  • 屋根材はガルバリウム鋼板か瓦がオススメ
  • 屋根の形はシンプルなほうが雨漏りのリスクが低い

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目次

ルーフィングとは屋根材の下地の防水シート

イメージ画像

屋根と聞くと「形状」や「素材」をイメージしますよね。

ですがその前に考えなくてはいけないのが「ルーフィング」です。

じつは屋根選びで重要なのは下地のルーフィングです。

もちろん屋根材も住宅を雨から守ってくれています。

ですが住宅への雨の侵入を防いでいるのはルーフィングです。

え?屋根があるから雨漏りを防げているんじゃないの?!

と思った方も多いのではないでしょうか。

私もそう思っていました。

そこで注意していただきたいのが、

そんな重要な役割をもつルーフィングですが、基本的に提案されることの少ない仕様の一つなんです。

施主からの提案がなければ、ルーフィングについてわざわざ聞いてくれるハウスメーカーは非常に少ないです。

雨漏りをしてしまうと、柱が腐敗するなど住宅の寿命を縮めてしまう原因となります。

せっかくの注文住宅、長く健康的に暮らせる家づくりにしたいですよね。

ですので、屋根のルーフィングについては必ず確認をするようにしましょう。

屋根の下地は改質アスファルトルーフィングを選ぼう

多くのハウスメーカーが「ルーフィング940」という商品を標準仕様としています。

住宅の耐久性能を高めるためにも、ルーフィング選びは非常に重要です。

屋根の下地には必ず「改質アスファルトルーフィング」を採用するようにしましょう。

改質アスファルトルーフィングを採用することで、雨漏りリスクを抑えて家の寿命を延ばすことにつながります。

ルーフィングのグレードアップは追加費用も大きくないため、非常にコスパのよい家づくりにすることができます。

ルーフィングの種類

ここからは、住宅で採用されること多いルーフィングの種類と特徴について詳しく解説をしていきます。

ルーフィングを正しく選ぶことによって

  • 雨漏りのリスクを抑えられる
  • メンテナンスの手間や費用を抑えられる
  • 家の寿命を長持ちさせられる

建築予定のハウスメーカーがどのルーフィングを採用しているのかは必ず確認するようにしましょう

アスファルトルーフィング940

  • 価格が安い(1平方メートル/約500円~)
  • 耐用年数が10年と短い
  • 雨漏りのリスクが高い

建売住宅やローコスト住宅で一般的に採用されているルーフィングが、アスファルトルーフィング940です。

価格が安く、建築コストを抑えることができるため、標準仕様として採用している住宅会社も多いです。

耐用年数が10年と短く、定期的なメンテナンスをしないと雨漏りのリスクを高めてしまうためオススメしません。

改質アスファルトルーフィング

  • ルーフィング940と比べて価格が高い(1平方メートル/約700円~)
  • 耐用年数30年
  • 雨漏りのリスクが低い
  • ステープルでとめるため、多少の雨漏りリスクはある

改質アスファルトルーフィングは、ルーフィング940に比べて耐用年数が30年と長く、メンテナンス性にも優れている商品です。

グレードアップによる金額差もそれほど大きくはないため、非常にコストパフォーマンスが高いです。

屋根の下地には最低でも改質アスファルトルーフィング以上の性能を採用しましょう

粘着層付き改質アスファルトルーフィング

  • 価格が高い(1平方メートル/約900円~)
  • 止水性・耐久性が高い
  • 耐用年数30年
  • ステープルを使わずに貼り付けるため、雨漏りリスクが低い

より雨漏りリスクを抑えたい場合には粘着層付きの改質アスファルトルーフィングがオススメです。

改質アスファルトルーフィングとの大きな違いは屋根への取付工法です。

ルーフィングによる取付工法の違い

【改質アスファルトルーフィング
ステープルを使ってルーフィングを取り付けます。

ステープルの打ち付け箇所に隙間ができて雨漏りする可能性があります。

【粘着層付き改質アスファルトルーフィング】
ルーフィングの粘着層で貼り付けます。

屋根全体に密着させて貼り付けるため、より雨漏りのリスクを抑えることができます。

屋根の役割

イメージ画像
屋根の役割
  1. デザイン
  2. 雨から建物を守る
  3. 日差しから建物を守る

デザイン

住宅のデザインを決めるためにも屋根選びは重要です。

間取りだけでなく、住宅の外観にもこだわって家づくりをしたいですよね。

シンプルな切妻屋根やスタイリッシュなフラット屋根など、屋根の形が違えば家の印象は大きく変わってきます。

建物を雨から守る

外壁や室外機などを雨から守り長持ちさせるためにも、屋根選びは重要です。

選ぶ屋根の形によって雨漏りのリスクが高くなる場合があります。

デザインだけでなく雨漏りのリスクも考慮して屋根を選びましょう。

関連記事>>>【ちょっと待って】後悔するかも? ハウスメーカーから提案されがちな仕様7選

建物を日差しから守る

屋根があることで、室内に日差しが入りすぎてしまうのを防いでくれます。

適度に日差しをカットすることで、室内の温度の上昇を抑えて快適にすごすことができます。

屋根材の種類とメリット・デメリット

どのような屋根材を採用するかで建物の耐久性や耐震性、メンテナンスコストなどが変わってきます。

一般的な住宅に採用されている屋根材には大きく以下の3種類があります。

  • スレート瓦
  • ガルバリウム鋼板

ここからは、それぞれの屋根材の特徴について解説をしていきます。

スレート瓦

イメージ画像

スレート瓦屋根は価格が安く、建築コストを抑えることができます。

建売住宅やローコスト住宅で採用されることが多い商品です。

代表的な商品にKMEW(ケイミュー)のコロニアルグラッサという商品があります。

スレート瓦のメリット

スレート瓦のメリット
  • 価格が安い
  • カラーバリエーションが豊富
  • 耐用年数30年
  • 耐久性・耐震性が高い
価格が安い

スレート瓦は他の屋根材に比べて価格が安く、建売住宅やローコスト住宅で採用されることの多い屋根材です。

カラーバリエーションが豊富

カラーを豊富に選ぶことができるものスレート屋根の特徴です。

「木目調」や「瓦」など、見た目のバリエーションも豊富です。

耐用年数が長い

従来のスレート瓦屋根は10年ごとに塗り替えなどのメンテナンスが必要でしたが、現在主流のコロニアルグラッサは耐用年数30年と、従来品よりもメンテナンスコストを抑えることができます。

耐久性・耐震性が高い

機能性にも優れており雨や湿気の影響を受けにくい素材となっています。

瓦の半分程の重量のため、軽量で耐震性にも優れています。

スレート瓦のデメリット

スレート瓦のデメリット
  • コケやカビが発生しやすい
  • 10年ごとの部分補修が必要
コケやカビが発生しやすい

表面が凹凸しているため、日の当たらない部分には水分が残り、コケやカビが発生しやすくなります。

10年ごとの部分補修が必要

耐用年数は30年なのですが、10年おきに部分補修を行う必要があります。

ガルバリウム鋼板

イメージ画像

鋼板と聞いて「トタン屋根」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ガルバリウム鋼板は同じ金属屋根でも錆に強く耐久性の高い屋根材です。

また、金属らしさを感じさせない質感の商品も登場しております。

耐久性や耐震性などの機能面においてもオススメな屋根材です。

ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板のメリット
  • 耐久性が高い
  • 耐震性が高い
  • 耐風性が高い
耐久性が高い

アルミの長期耐久性により、同じ金属のトタン屋根と比べて数倍の耐久性があります。

また対候性にも優れており、寒冷地などの「凍結」「乾燥」を繰り返す地域でも使用が可能となっています。

耐震性が高い

ガルバリウム鋼板は非常に軽い金属でできているため、建物にかかる荷重を減らすことで耐震性にも優れています。

機能性と価格の面からも、コストパフォーマンスの高いオススメな屋根材です。

耐風性が高い

ガルバリウム鋼板は1枚の金属板でできているため、施工強度が高く強風に飛ばされにくいといった特徴があります。

ガルバリウム鋼板のデメリット

ガルバリウム鋼板のデメリット
  • 断熱性が低い
  • 防音性が低い
  • 環境により錆びる可能性がある
断熱性が低い

ガルバリウム鋼板は金属のため、素材自体には断熱性能がありません。

夏場の日光の熱を室内に取り込んでしまわないよう、天井に厚めの断熱材を入れるなどの対策が必要です。

防音性が低い

ガルバリウム鋼板は軽量で耐震性が高い反面、音を伝えやすい素材です。

断熱材を厚くして遮音性を高めたり、防音機能付きのガルバリウム鋼板を選ぶなどの対策も検討しましょう。

環境により錆びる可能性がある

ガルバリウム鋼板は錆に強い素材ですが、環境によっては錆びる可能性もあります。

例えば、海沿いの塩害をうける地域や、線路や工場の近辺で鉄粉が飛んでくる地域に家を建てる場合には錆が発生しやすい環境といえます。

ガルバリウム鋼板の施工方法には「縦葺き」と「横葺き」があり、オススメの工法は縦葺きです。

【縦葺きのメリット】

  • 施工費用が安い
  • 雨漏りのリスクが低い

イメージ画像

瓦屋根はガルバリウム鋼板よりも耐久性に優れた素材で、予算をかけられる方にはオススメな屋根材です。

現在の瓦屋根は従来品よりも軽量で雨漏りもしにくい素材で作られています。

製品の耐久性も60年と長く、メンテナンスコストも抑えることができます。

瓦のメリット

瓦のメリット
  • 60年メンテナンス不要
  • 断熱性が高い
  • 遮音性が高い
60年メンテナンス不要

瓦は素材自体の耐久性が高いため、メンテナンスがほとんど不要なのが特徴です。

断熱性が高い

瓦の形状によって下地と瓦の間に空気の層ができることで屋根の断熱性が高まります。

遮音性が高い

瓦は遮音性が高く、室内に雨音が響きにくいというのも特徴の一つです。

瓦のデメリット

瓦のデメリット
  • コストが高い
  • 耐震性が劣る
  • 4寸以上の屋根の傾斜が必要
コストが高い

瓦は、スレートやガルバリウム鋼板と比べて建築コストが高くなります。

瓦は非常に耐久性に優れた素材です。予算をかけられる方にはオススメな屋根材です。

耐震性が劣る

瓦は素材自体に重さがあるため、地震によって柱や梁に負荷がかかり、建物が損傷してしまう場合があります。

対策として柱の強度を高める施工などをしてもらう必要があります。

最近の瓦は昔よりも軽量化がされており、施工の技術も進歩しています。
そのため、「瓦屋根では耐震性が心配」とまでは考える必要はないです。

4寸以上の屋根の傾斜が必要

瓦屋根の施工には、屋根にある程度の傾斜が必要になります。

勾配の緩やかな屋根やフラットな屋根を検討されている場合には、ガルバリウム鋼板などの屋根材を検討しましょう。

オススメな屋根の形状3選

イメージ画像

屋根の形状によって外観の印象は大きく変わります。

また、形状が違うと外観だけでなく雨漏りのリスクなどの性能面にも違いが出てきます。

屋根選びで大きな後悔とならないように、屋根の形状による特徴をよく理解して家づくりをしていきましょう。

デザインだけでなく性能面も考慮して、屋根の形状を決めるようにしましょう。

関連記事>>>【知らないと損】注文住宅で後悔する仕様7選

①片流れ屋根

画像引用元:積水ハウスホームページ
  • スタイリッシュな外観になる
  • 建築コストが安い
  • 太陽光パネルの効果を発揮しやすい
  • 屋根裏スペースを活用できる

②切妻屋根

画像引用元:積水ハウスホームページ
  • シンプルな外観になりがち
  • 施工費用が安い
  • 方角によりソーラーパネルの効果を発揮しやすい
  • 勾配により降雪時の積雪量を調整できる
  • 屋根裏スペースを活用できる
  • 屋根材の継ぎ目からの雨漏りリスクがある

③寄棟屋根

画像引用元:積水ハウスホームページ
  • 建築コストがかかる
  • 他の屋根形状に比べて頑丈
  • 屋根材の継ぎ目が多く、雨漏りのリスクが高い
  • 屋根裏スペースがとりづらい
  • 太陽光パネルの設置には不向き

【番外編】陸屋根

画像引用元:ミサワホームホームページ
  • スタイリッシュな外観になる
  • 屋上スペースを活用できる
  • 天井を高く設計できる
  • 水はけが悪く、雨漏りのリスクが高い
  • 屋根からの熱をうけやすく、断熱性能が低い

屋根材のよくある疑問

疑問①:雨漏りのリスクについて

雨漏りしづらい屋根の形って何で判断すればいいの?

複雑な形になるほど屋根の継ぎ目が多くなり、雨漏りのリスクが高くなります。

また、シンプルなデザインの屋根でも、勾配の緩やかな屋根は雨漏りのリスクが高くなります。

疑問②ガルバリウム鋼板について

ガルバリウム鋼板の屋根を採用しようかと思うのですが、雨音は気になりますか?

「気にならない」という方が多いです

どうしても心配であれば、天井に厚めの断熱材を採用するなどの対策をすると良いでしょう。

まとめ:屋根は下地のルーフィングが重要

この記事では、オススメのルーフィングと屋根の特徴について解説をしてきました。

まとめ
  • 下地は改質アスファルトルーフィング以上を選ぼう
  • 屋根材はガルバリウム鋼板か瓦がオススメ
  • 屋根の形はシンプルなほうが雨漏りのリスクが低い

屋根の選び方で住宅の性能は大きく変わります。

外観のデザインだけでなく、雨漏りのリスクやメンテナンスコストも考慮して正しく屋根材を選択することが大切です。

事前にしっかりと知識を身につけて、後悔のない家づくりにしましょう。

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